第1回マンガボックス編集部杯 大賞「人間工場」 西屋仁紀先生特別インタビュー

記念すべき第1回マンガボックス編集部杯で大賞の
栄光を掴んだ、西屋仁紀先生。『人間工場』の誕生秘話や
編集部杯についてたっぷり語ってもらいました!

第1回「マンガボックス編集部杯」受賞&新連載スタート、改めておめでとうございます!
受賞されたときの気持ちを教えてください。

連載したい!ということしか頭になかったので、結果が出るまで不安な毎日でしたが無事に大賞をいただけたことにホッとしました...。

「担当編集とイチから作品を作っていく」という、編集部杯のシステムはいかがでしたか?

通常、デビューするまでの道のりは、持ち込みや雑誌の漫画賞に何度か投稿して、担当編集さんが付いた後にネームを見てもらうというパターンが多いかと思います。
しかし、編集部杯はすぐに編集さんと打ち合わせができて効率よくしっかりと作品を作っていけるので、他にはなかなかない漫画家志望者にとってはチャンスのある漫画賞だと思います。

作品作りにおいて楽しかったこと、苦労されたことをそれぞれ教えてください。

もともと、色々な雑誌に投稿しては落ちてを繰り返し試行錯誤してきた作品だったので、苦労は特になかったです。むしろ、それまでよりも話やキャラを掘り下げることができて作品が良くなっていく様子がとても楽しく感じられました。あっ、あと工場長のゲス顔を描いているときも(笑)

ご自身では何が受賞の決め手になったと思いますか?

キャラクターと読後感でしょうか...?
読み終わった後に、読者の心に何かしらの気持ちや感想が残ることを目指して描いたつもりです。

新連載への意気込みを教えてください。

読み切りを見た友人から「この作品で(連載として)話を広げられるの?」と心配されましたが、一応、自分の中ではこの作品のゴールは既に考えてありますのでそのゴールに無事にたどり着けるように頑張りたいです!
もし「え?この話でどんなゴールがあるの!?」って気になった方は、どうか連載の方でも応援の程よろしくお願い致します(笑)

最後に、これから編集部杯に応募される方へアドバイスをお願いします。

私の場合『人間工場』のキャラ・設定自体は高校生のときに作っていて、プロを目指した頃から「いつかこの作品で連載してみたいな~」と勝手に妄想しながら、ずっとネタを考え続けていました。そんなときに偶然、編集部杯の企画に出会えて願いが叶ったので「この作品で連載したいんだ!」っていう夢がある方は試しにでも応募した方がいいかと思います。
自分の描きたい作品で連載できるってすごく楽しいですので...!是非是非!!

人間工場 西屋仁紀

人間工場

人口減少に歯止めをかけるべく、政府が人の手で人間を生み出す「人間製造計画」を発令した未来。謎の少年・大嶽晃が工場長を務める“人間工場”には日々多くの依頼人が訪れるが、命を扱うその場所では様々な問題が巻き起こり...。