第1回マンガボックス編集部杯 大賞「やくはら。」 島くらげ先生特別インタビュー

第2回マンガボックス編集部杯で大賞を受賞した、島くらげ先生。
投票率&投票数&コメント数No.1という
大反響を呼んだ『やくはら。』の誕生秘話は、
ファンはもちろんマンガ家志望者も必読です!

第2回「マンガボックス編集部杯」受賞&連載スタート、改めておめでとうございます!
受賞されたときの気持ちをお聞かせください。

自分のマンガを描いて仕事にするのが目標だったので、とにかく嬉しくて仕方ありませんでした。
結果を知ったときは思わず飛び跳ねたほどです。

マンガボックスでのデビュー前は、どのような活動をされていましたか?
また、編集部杯に応募された理由を教えてください。

これまでは新人賞への投稿や、アシスタント、コミカライズ作品のネーム、原作つきの作画などをしていました。
いずれもやりがいがありましたが、やはりオリジナル作品をイチから描いて仕事をしていきたい!という気持ちがあり「編集さんが打ち合わせで一緒に考えてくれる」というところに魅力を感じ、編集部杯に応募しました。

魅力に感じていただいた「担当編集とイチから作品を作っていく」編集部杯のシステムはいかがでしたか?

通常は新人賞やコンペ用に完成原稿を作り、それが通った後に編集さんとの打ち合わせが始まるものだと思いますが、編集部杯はキャラクターや大筋、ネームを作る段階から打ち合わせをしてもらえるのでとても心強いです!
私の場合は、ひとりで作品を作っていると改善点に気づきにくかったり、行き詰まって悩んでしまうこともありますが、そういう時にも相談に乗っていただきとても助けられました。
定期的にチェックしてもらえたことで、継続的に前向きな作品作りができたと思います。
あと、マンガを描くのはどうしても在宅の作業が多くなるので、打ち合せが気分転換になることもありがたかったです。

作品を作る上で大切にされていることは何ですか?

私としては、各キャラクターの欠点や短所を大切にしています。
欠点から生まれるキャラのクセや人間関係、またそのキャラがどのようにして欠点を克服…もしくは利用していくか、を描くことで「欠点から生まれる魅力」を表現していきたいです。
また、作り上げていく上で自分でも楽しめるよう、作品のどこかに自分が好きなものを取り入れるようにしています。
『やくはら。』で言えば、子供ヒーローと糸目青年ですね。

新連載の見どころや意気込みを教えてください。

『やくはら。』は、特に巳幸の動きや表情に力を込めました。
屋久島にとって、今は災厄も巳幸も同じように厄介ごとでしかない存在ですが(笑)、ふたりの成長と受難を楽しんでいただけるよう描いていきますので、よろしくお願いします!

最後に、これから編集部杯に応募される方にメッセージをお願いします!

現在は、ネット上でもマンガやイラストを多くの方に見てもらえる場所がかなり増え、プロデビューを目指す方にも様々なチャンスがある時代です。
たくさんの人の目に触れて、仕事として認めてくださる方を見つけるのがプロデビューへの近道かと思います。

新人賞にも様々なものがありますが、編集部杯は作画見本だけで応募できるので参加しやすいですし、描きたいマンガやキャラがある方はとりあえず応募してみてはいかがでしょうか?
どこにチャンスがあるかわかりませんので…!

やくはら。 島くらげ

やくはら。

世界一不幸な青年・屋久島のもとに、神使である「巳幸」という幼女が現れて、人間に取り憑いて不幸にする「厄」をバッタバッタと祓ってくれると思いきや、ぜーんぜんできなくて、まったくの役立たずで、逆に不幸になるんじゃないの? だけど「はらいたまへっ!」を合言葉に、みんなを幸せにするお話です。プリプリにカワイイ絶品コメディーを一読してみませんか?